
外気の湿度が70%を超える多湿状態が続くと私達人間にとっては、本当に不快な季節ですが、このような環境を好む生物も住宅内には潜んでおります。ダニは、湿度70%以上、室温20~25℃といった環境を好み、梅雨は活発的に活動している時期です。カビ菌も同様で、湿度65%以上、室温20~25℃といった環境を好みます。
特に梅雨時期は窓を開ける事ができず、部屋を閉め切ったままにしておく事が多くなると思いますが、その閉め切った環境もダニ、カビ菌には好都合であり、繁殖の原因となります。しかし、梅雨時期において湿気を高くしない事は、とても難しい事です。一般の住宅では、換気によって入れ替えた外気の湿度によって室内の湿気を高めてしまう可能性が高くなります。毎年、カビやダニでお悩みの場合は、空気の通り道をつくることを意識して対策すべきです。

カビを発生させない三大要素とは
カビを発生させないための三大要素とは、①低温部分をつくらない事。②湿度を高くしない事。③動く空気に触れさせる事です。
②の湿度を高くしない事は、多湿の梅雨時期では、とても難しい事なのです。一般の住宅では、外気の湿度を取り込んでしまう事から家屋内の湿度を高くしない事は至難の事になるでしょう。出来る事と言えば①の低温部分を作らない工夫をすべきです。
普段見かける状況で、北側の日当たりの悪い和室の畳にカビが生える場合があります。これは畳が低温になっており、湿気を吸い込んでいるからです。和室の畳に限らず、低温部分にカビが繁殖し易くなるのですから、日当たりの良い部屋とのドアや扉、開き戸などを開放し、家屋内の低温部分を改善する工夫をすべきでしょう。
③の動く空気に触れさせると言う工夫は、家具の下に下駄を履かせて少し持ち上げる事によって、裏側の冷やされた空気が下降するために空気が動きます。押入の底と壁側にスノコを設置する事で、高温部分と低温部分の温度差が出来ると自然と空気が動くようになります。
このような発想と工夫で、家屋内のデッドスペースに低温部分をつくらず、動く空気に触れさせる事は可能なのです。
見栄えを良くするリフォームも、モダンな外装や内装の新築であっても、住んでから快適に過ごすための家の性能が伴っていなければなりません。そして梅雨時を快適に過ごせるハードを持っている事が、そのバロメーターとなる事でしょう。
また、家を長持ちさせるには、この低温部分対策、湿気対策、動く空気に触れさす対応の三大要素のうち、ひとつでもクリアしておく事がとても肝心なことなのです。
「ファースの家」は三大要素の全てが機能する
湿気の入らない、そして湿気を入れないための機能を持った断熱・気密材と施工法、土台や柱・壁の中まで動く空気に触れさせる構造や、一定の低温部分をつくらない構造になるよう様々な知恵と工夫を行なっているのがファースの家なのです。
湿度管理ができる住宅なので、家族皆が温度、湿度についてストレスがなく、住宅の多くにあるカビ、虫の繁殖、結露に悩まされることが無くなります。
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